★明日あさ7:30★
ゲストは7本しか動かない指で世界中の観客を魅了してきたピアニスト #西川悟平 さん。演奏家にとっては致命傷ともいえる病に冒されながらも、ピアノを弾くことを諦めなかった超ポジティブな生き方に迫ります!その音色にサワコも涙…魂を揺さぶるピアノ生演奏も!!#サワコの朝 pic.twitter.com/tMdHVC5psH— サワコの朝 (@sawako_no_asa) February 19, 2021
難病(ジストニア)と今なお戦っている方とは思えないほどそのトークは軽妙で優しく、生演奏ではサワコさんは感動で涙し、思わず著者も涙しました。
幼少期どんな子供だったのかなど、音楽と出合いその気になる経歴を調査しました。
本日は【西川悟平 氏(サワコの朝ゲスト)とは?7本指のピアニストの気になる音楽家の経歴を調査。】と題しています。
西川氏、ピアノとの出会いは中学生。
ピアノを始めたのは大阪堺市の中学校の時。あこがれの先輩がピアノを弾くのに衝撃を受けたのがきっかけでした。音楽大学受験の3年前から音譜を読むことから勉強し始めた超スロースタートでした。
クラシックピアノの場合14、15歳で才能が開花をする場合がほとんどです。
スポーツ同様音楽も早期教育に越したことはありません。なので西川悟平さんのピアニストとしてのキャリアはとても気になりますよね。
「皆が5時間練習するなら、僕は人の倍、10時間練習する」。指の体操教則本であるハノンの約60曲を全曲弾く毎日。防音設備がないので、布団でピアノをまいて、毎日5時間から12時間練習しました。
短期集中が凄いです。憧れ、幻想が稲妻のように彼を貫いたということです。
ただし、大阪音大短期大ピアノ科を卒業して就職したのは和菓子屋でした。転機が訪れたのは1999年。調律師のちょっとした誘いで、ニューヨークのジュリアード音楽院出身のプロのピアニストと出会います。デイヴィッド・ブラッドショー氏とコズモ・ブオーノ氏です。
この2人のピアニストが西川さん25歳の運命の扉を開けます。ただし普通は著名なピアニストが弟子にすることは滅多に無く、西川氏のピアノを聞き其の才能に何か光るものを見い出し育成しようとしたと思われますが、その事がすでに奇跡です。
そのリサイタルの前座を任されることになった西川さんに、ブラッドショー氏が「君が一番やりたいことは何」と聞きました。口ごもる西川さんに何度も聞き返します。最後に西川さんは「本当はピアノがしたい」と打ち明けていました。
「粗削りだが、味がある演奏だ」と感じていたというブラッドショー氏は、西川さんを弟子にして3カ月間、ニュージャージー州の豪邸で自由にピアノを練習できる環境を与えてくれました。
この25歳で、すでに才能を見いだされるとはどんな努力を15歳からしてきたのか、そしてそれまでの先生も教授法が良かったと思えます。
15歳ならまだ筋肉は柔らかいので、テクニック習得には遅くないと言われています。実際に誤ったテクニックのために腱鞘炎になり、やり直すピアニスト志願者は多いと聞きます。
中学まではのんきな性格。
自叙伝によると、15歳でピアノを習い始めるのは遅すぎたとあります。
楽譜の【ド レ ミ】から習い始めたということでした。ご近所の同級生のお母さん【ピアノの先生】からの影響も語っていますよ。
先生の息子が、【出木杉君】と呼ばれていて勉強も音楽もなんでも天才気質だったらしいです。同級生は常々「ピアノは頭が良くなければ弾けない」と西川さんに語っており、とても敷居の高いのがピアノと思っていたようです。
西川さんは自分の気質を、漫画【ドラえもんののび太君】であったと語っています。
なんでものんびりであったそうです。
そんな【のび太少年】ですが、著書によるとお婆さんの家にドイツ製のピアノがあり、デザイナーのお婆さん共々めちゃくちゃ弾きをしては遊んでいたらしいです。
片手間にピアノを弾いてくれたお祖母様のエピソードは、ベートーベンの【エリーゼのために】とホラー映画【エクソシストのテーマ】が何故か交互に繰り返されたことだったらしいです。
何か西川さんの原点でしょうか。著書に興味のある方は是非お読みくださいね。
ニューヨークでの光と闇
師の見込み通り、西川さんは新天地で活躍します。
アカデミックなピアノの先生からしたらとても破天荒な経歴ですが、ニューヨークのリンカーンセンターで弾けば大きな拍手に包まれ、著名ピアニストに身近に接することができるその環境の中で賢明に生きていました。
しかし幸せだと感じていた西川さんでしたが、張り詰めた気持ちと朝方までの猛烈な練習のほころびがやがて来てしまいます。
それは、ニューヨークに渡って約1年後の2001年でした。指が丸まってしまい動かなくなる症状に見舞われるようになります。
難病のジストニアでした。
筋肉の硬直で、挟んだ割り箸がばきっと折れてしまうというのですから、痛切に忍び難い状況です。
そして、「一生、ピアノはひけない」と複数の医師に判断され奈落の底に落ちます。
諦めきれない西川氏は、 数々の試験的治療を試し、自分で「禅プラクティス」を編み出します。
「禅プラクティス」とは?
16分音符をひくのにその160倍ほど長く鍵盤を押さえるかたちで一曲を弾く。筋肉に一音一音、覚えさせようとするもの。
物凄く遅く曲を弾くということでしょうか。16分音符をひくのにその160倍ほど長く鍵盤を押さえるということは、気の遠くなる作業と思われます。
動かない指と優しく向き合った事が想像され、涙を誘いますよね。
その後奇跡的に回復し、「7本指」で鍵盤をたたけるようになったというから本当に不思議で機会があれば、【禅とピアノ】がどのように関わりがあったのか知りたく思いました。
西川氏のNYでの演奏
https://youtu.be/JoU_1dgCUVg
完璧とは何なのかを私達に教えてくれる演奏です。
今生きることに疲れた希望のない方も多いと思います。
西川さんの演奏に触れることをオススメします。
まとめ
昨年自著を出版した西川さん。またこの度【サワコの朝】でより一層多くの視聴者と関われました。
【超スロースタートでも音楽の道に入れる】
【強盗とも仲良くなれちゃうピアニスト】
【いつも原点は忘れず、感謝した気持ちを、7本の指を通じて奏でるハートの持ち主】数々の勇気を与えてくれました。
最近では、日本やアメリカでのリサイタルも増えてきたそうです。
そんな西川さんの生演奏を是非観に行きたいです。
【西川悟平 氏(サワコの朝ゲスト)とは?7本指のピアニストの気になる音楽家の経歴を調査。】
と題して記載しました。
本日はありがとうございました。
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